英語の適切な発音 / 他の母音 [AW] [OW] [OY] [uh(ə)] [母音+R]
AW sound [ɑ:/ɔ:][ô] 長母音
Short O (Oの単母音)を長めに発音。Long O (二重母音のouオゥ)とは違う点に注意。
・アメリカ英語・・・日本語「ア」の口の形で口の奥から「オー」と発音(オに近いアの音)
・イギリス英語・・・日本語「オ」よりもう少し口を縦に開けて口の奥から「オー」と発音
例えば「talk」は、アメリカ英語では「ターク」、イギリス英語では「トーク」のような発音になる。
・au --- fault launch haunt
・L が続く a --- all small also salt false
・LK が続く a (Lは発音しない) --- talk walk chalk
・T が続く augh --- taught daughter
・T が続く ough --- ought fought brought
OW sound [au][ow] 長母音(二重母音)
「ア」と「ゥ」を1音で「アゥ」と発音。「ア」が強く「ゥ」が弱め。
これで1つの母音なので、「ア」と「ウ」を同じ強さでは発音しない。
・ou --- out mouth shout about sprout
OY sound [ɔi][oy] 長母音(二重母音)
「オ」と「ィ」を1音で「オィ」と発音。「オ」が強く「ィ」が弱め。
これで1つの母音なので、「オ」と「イ」を同じ強さでは発音しない。
・oy --- boy toy ploy oyster
uh [ə] 曖昧母音
英語には曖昧母音 [ə](シュワー/schwa)がある、ということになっている。
曖昧母音 [ə]とは、「IPA発音のどれにも適しない、はっきりとした特徴のない母音」を指す。
つまり、発音記号「ə」の音すべてが同じ発音というわけではない。
「アクセントがつかない弱い母音」というだけで特定の母音ではない。
英語ネイティブスピーカーにとって「曖昧母音」という母音はない。
彼らは「スペルや音節に応じた発音をしている」という認識であり、曖昧に発音しているつもりもない。
だから、彼らに potato の最初の「o」は何の発音か訊いたら、「short U [ʌ] の音」と言う人もいれば「short O [ɑ/ɔ] の音に近い」と言う人もいるし、away の「a」は何の音か訊けば、「short A [æ] に近いと思うけど…いや、short U [ʌ] かなぁ」と言う人もいる。
言語学者でもない限り「それは曖昧母音のシュワー(schwa)だよ」なんて言う人はまずいない。
また、辞書によっても notice の「i」の発音が「i」だったり「ə」だったりと一貫していない。
ただ、唯一明確なことは、発音記号「ə」が表示されている箇所にはアクセントがつかない。
英語でアクセントのつかない母音は非常に弱い音である。だから曖昧に聞こえてしまう。
しかし、英語ネイティブスピーカーはちゃんとその母音も適切な発音をしているのだ。
大体において、[ə]の発音は short U [ʌ] であることが多い。
スペルが「i」の場合は short I [i] の発音でよいことも多い。
R Controlled Vowels R が続く母音
アメリカ発音
母音の後にRの音を続ける。
イギリス発音
母音を伸ばすだけでRは発音されない…と一般的には言われる。厳密にはRの部分は喉の近くで「ァ」と発音するようだ。
ただし、Rの直後に母音が来る場合(母音で始まる単語が続く場合)は、その母音とリンクしてRが発音される。
Long A + R [ɛər] A の長母音 + R
Long A (Aの長母音) にRを続けて「エ(ィ)r」と発音。「ィ」を言うか言わないかぐらいでRの発音に移る。 アメリカ式「エ(ィ)R」 イギリス式「エ(ィ)ァ」
・air --- air chair hair flair stair
・ear --- bear pear tear (破く) wear swear
Long E + R [iər] E の長母音 + R
Long E (Eの長母音)にRを続ける。 アメリカ式「イR」 イギリス式「イァ」
・ear --- ear hear near tear (涙) clear
・eer --- beer deer leer peer steer
・ier --- pier tier fierce pierce
Long I + R [aiər] I の長母音 + R
Long I (Iの長母音)にRを続ける。 アメリカ式「アィR」 イギリス式「アャ(アィァ)」
Long U + R [juər] U の長母音 + R
Long U (Uの長母音)にRを続ける。 アメリカ式「ユーR」 イギリス式「ユーァ」
Long OO + R [uər] OO の長母音 + R
Long OO (OOの長母音)にRを続ける。 アメリカ式「ウーR」 イギリス式「ウーァ」
OW sound + R [auər]
OW soundにRを続ける。 アメリカ式「アゥR」 イギリス式「アワ(アゥァ)」
・ower --- power shower tower flower
AR sound [ɑ:r]
アメリカ式のAW soundにRを続ける。 アメリカ式「アR」 イギリス式「アァ」
OR sound [ɔ:r]
イギリス式のAW soundにRを続ける。アメリカ英語ではLong O (Oの長母音)にRを続ける音という認識。 アメリカ式「オ(ゥ)R」 イギリス式「オー」
・ore --- more store
・oor --- door floor
・our --- pour four mourn
・oar --- oar soar board
・W に続く ar --- war warn award
ER / IR / UR sound [ə:r]
Rの前に発音する明確な母音はない。Rを発音するのみなので他の「母音+R」より短めの発音。 アメリカ式「R」 イギリス式「ァ」
・ir --- bird girl shirt
・ur --- turn nurse church
・ear --- earth pearl
・W に続く or --- work worse
・our --- journey courtesy