法助動詞 may と might

2019年2月

may ・・・ 事実に基づいて推測する可能性、またはフォーマルな許可。
     他に「願う」の意味も。

might ・・・ 不確実な可能性に対する話し手の推測や仮説。
      他に「提案や助言」の意味も。

助動詞 may と言えば、必ず思い出すフレーズがある。
「May I ? (いいですか?)」→「Sure, go ahead (いいですよ、どうぞ)」
英会話初心者の頃にNHKの初心者英会話講座で学び、こんなに簡単で数少ない単語だけで会話が成り立つことに驚いた。
きっちり文章になっていなくても会話になるのかと、自分にも英語を話す可能性を与えられた気がしたひとフレーズだった。
その後ある洋画で、女性がワインに手を伸ばし "May I ?" と訊くと男性が "Go ahead" と答え、そして女性がワインを開けて飲み始めるというシーンを見た。
”本当にそんな使い方するんだ!”と、すごく印象に残った記憶がある。

may/might は「可能性」という意味では can/could と類似し同義として使われることも多い。
違いを挙げるなら、can/could は潜在的・能力的な可能性「起こり得る/できるかもしれない」
may/might は推量による可能性「起こるかもしれない/するかもしれない」。

may は確信に近い可能性 〜するかもしれない (多分するだろう)

may は実際の出来事に基づいて推測された可能性や話し手が確信に近いと思っている可能性。
否定は may not で「〜しないかもしれない」となる。

The sky is getting dark. It may rain.
空が曇ってきているね。雨が降るかも

She may be waiting for you there.
彼女は今そこで君を待っているかもしれないよ。(おそらく待っているだろう)

Your painting may be sold at a high price.
あなたの絵は高値で売れるかもしれないよ。(おそらく売れるだろう)

We may go to the art museum this weekend.
今週末私たちは美術館へ行くかもしれない。(おそらく行くだろう)

He may give me a birthday gift because he asked about my birthday.
彼は私の誕生日を訊いてきたから、誕生日プレゼントをくれるかもしれない。

The store may be closed today. No one answered my calling.
このお店は今日お休みかもしれない。誰も電話に出ない。

She may not show up today.
彼女は今日来ないかもしれない。(おそらく来ないだろう)

Since he is shy, he may not talk very much.
彼は内気なので、あまりしゃべらないかもしれない

My dog may not eat any fish treats because he doesn't like fish.
私の犬は魚が好きではないので、魚のおやつはどれも食べないかもしれない。

may は許可や依頼を表す can のフォーマルバージョンにも
 May I 〜? You may 〜

may は「〜してよい」という許可や「〜して頂けますか」という依頼も表現する。
許可や依頼という意味では can のそれと同義だが、may の方がとてもフォーマルな表現であるだけに、改まった文書や状況では may の方が canよりも頻繁に使われる。
May I 〜? という疑問形は「〜してよいですか」という非常に丁寧に依頼する一方で
You may 〜 は「〜してよい」という多少上から目線の許可を与える表現である。
否定は may not で「〜してはいけない」という意味になる。

You may enter.
入って良い。

I would like to come there tomorrow if I may.
もしよろしければ、明日お伺いしたいのですが。
(直訳:もし私がそうしても良いのであれば

You may borrow up to ten books a month.
1ヶ月に10冊まで借りることができます

May I have the check please.
勘定をお願いできますか

May I see your passport please?
パスポートをお見せいただけますか

May I take three days off next week?
来週3日間の休暇を取ってもよろしいですか

Vehicles may not exceed 60km per hour.
車両は時速60kmを越えてはならない

You may not enter the gate without a permit.
許可証なしで門に入ることはできません

許可としての may の同義語 be allowed to / be permitted to

be allowed to / be permitted to「許可される」は、allow / permit「(行為を)許可する」の受動態で、改まった文書でよく目にする。
また、他の助動詞に続くときに may は使えないことや、過去・完了・未来の時制を確実に表現するためや、そして may の推量の意味(〜かもしれない)と紛らわしさを避けるために使われることもある。

I should be allowed to use my cell phone in an emergency even in a bus.
バスの中であっても緊急時には携帯電話を使うことは許されるはずだ。

Finally the international students were permitted to work in Japan.
最終的にその留学生たちは日本で働くことを許可された

The food company has recently been permitted to provide puffer fish.
その食品会社は最近フグを提供する許可を得た

You are not allowed to have pets in the apartment.
そのアパートではペットを飼うことが禁止されている

He won't be allowed to enter the U.S. because he overstayed his visa last time.
彼は前回ビザをオーバーステイしたのでアメリカへの入国を許されないだろう

may は祈りも表現する

「May 主語 do」で「主語が〜でありますように!/〜しますように!」という、祈りや願望を表す大変フォーマルな表現。
主にお祈りの文句やグリーティングカードの表現などでよく見かける。

May God bless you!
あなたに神のお恵みが給われますように

May her soul rest in peace.
彼女の魂が安らかに眠りますように

May your Holiday Season be filled with delight!
あなたのクリスマスシーズンが喜びで満たされますように!

May Santa bring to you and yours all you're wishing for!
サンタがあなた方が望むすべてを持ってきますように

May your birthday be as wonderful as you are!
あなたのような素晴らしいお誕生日を過ごされますように
(直訳:あなたのお誕生日があなたみたいに素晴らしくなりますように

※直訳すると変だが、バースデーの文言にはよく使われるようだ。
これは、話し手(書き手)が相手のことを素晴らしい人だと思っていることと、そしてその人のお誕生日が素敵なものになってほしいという両方の意味が込められている。

may have done は過去の確信に近い可能性
 〜したかもしれない (多分しただろう)

may の本物の過去形とも言える。
may の過去形と思われがちな might は、それ単独で過去の出来事を表現することはない。
might 単独で過去形として扱われるのは、複文の時制を合わせるとき(後述)だけだが、これは「主節と従属節が同じ時間に起きたことは、従属節の時制を主節に合わせる」という文法上のルールによって無理やり may の意味が might に変化しているだけなので、この場合の might は言ってみれば仮の過去形である。
would, should, could も厳密に言えばそうなのだが、would / could はそれ単独で過去の出来事を表現することもある。

will have done や shall have done 「未来完了形(〜してしまっているだろう)」という用法があまり一般的ではないのに対し、この may have done は普通に使われる。
過去のことについて、事実に基づいた推量または話し手の確信に近い可能性を表す。
否定は may not have done で「〜しなかったかもしれない/〜まだしていないかもしれない」となる。

He may have been right.
彼が正しかったかもしれない。(おそらくそうだろう)

It may have rained last night. The ground is wet.
昨晩雨が降ったのかもしれない。地面が濡れている。

The woman next door may have moved out.
隣の女性は引っ越したのかもしれない。(おそらくそうだろう)

Their flight may have been delayed due to the bad weather.
悪天候のために彼らのフライトは遅れたのかもしれない。(おそらくそうだろう)

She may have visited me yesterday afternoon.
彼女は昨日午後に訪ねてきたのかもしれない。(おそらくそうだろう)

I may not have shut down the PC correctly.
私はパソコンを正しくシャットダウンしなかったかもしれない。(おそらくしなかっただろう)

They may not have reached home yet.
彼らはまだ家に着いていないかもしれない。(おそらく着いていないだろう)

She may not have heard about this news. She looks confused.
彼女はこの知らせを聞いていなかったのかもしれない。困惑した様子だもの。

might は話し手の主観による不確実な可能性
 (もしかすると) 〜するかもしれない

might は現在や今後のことについての話し手の主観による不確実な可能性である。
否定は might not で「〜しないかもしれない」となる。

He might be able to help you.
彼が君を手助けできるかもしれないよ。

I might be ten minutes late.
10分遅れるかもしれない

She might leave for home early.
彼女は早く家へ帰るかもしれない

We might get a raise this year.
今年は私たち昇給するかもしれない

It might be a good idea.
それはいいアイデアかもしれないね

She might be happy to hear that.
それを聞いて彼女は喜ぶかもしれない

It might rain this afternoon.
今日の午後は雨になるかもしれない

My cat might like it.
私の猫はそれを気に入るかもしれない

He might be driving.
彼は運転中かもしれない

They might be shocked if they learn that news.
そのニュースを知ったら彼らはショックを受けるかもしれない

I might not go to the party.
私はそのパーティーに行かないかもしれない

She might not want to come with us.
彼女は私たちと一緒に来たくないのかもしれない

It might not be just a rumor.
それはただの噂ではないかもしれない

The bar might not have a license to serve food.
そのバーは食品を提供するライセンスを持っていないのかもしれない

The power supply might not be working.
電源が作動していないかもしれない

They might not be invited to the ceremony.
彼らはその式典に呼ばれないかもしれない

might は助言や提案の表現にも  〜したらいかがでしょうか

might は「〜したらいかがでしょうか」というアドバイスや提案の表現にもなる。
should の「〜した方がいいよ」と意味は同じだが might の方が丁寧な表現。
特に、want to「〜した方がいいよ」を続けた might want to は一般的によく使われる響きの良いアドバイス表現である。
want to だけだと「〜した方がいいよ」とダイレクトな感じに対して、might want to は少し遠回し気味に「〜した方がいいのではないでしょうか」とやんわりと助言・提案する表現になる。

You might try to google if you need information.
情報が必要ならググってみたらいかがかな

It might be a good idea to rent a car to go to Hirado.
平戸に行くにはレンタカーを借りられたらいかがでしょう

I thought we might go to the new restaurant by the harbor.
私たち港の傍の新しいレストランに行ったらどうかと思うんだけど。

We're going to karaoke this weekend. You might like to come with us.
私たち今週末にカラオケに行くの。あなたも一緒に来たらどうかな

You might at least say thank you.
少なくとも「ありがとう」くらいは言ったらいかが?(⇒少しイラッときたときの表現)

You might want to change your clothes.
服を着替えた方がいいかもしれないよ

It might be chilly in this evening. You might want to take your jacket or sweatshirt with you.
今夜は少し冷えるかもよ。ジャケットかトレーナーを持って行った方がいいかもよ

You might want to call your parents once in a while.
たまにはご両親に電話した方がいいんじゃないかな

You might not want to drink too much beer.
ビールを飲み過ぎない方がいいかもね

We have to leave early morning tomorrow. You might not want to stay up late tonight.
明日朝早く出発しないといけないからね。今夜は遅くまで夜更かししない方がいいよ

may / might 〜, but 〜そうかもしれないけど、でも…

but, although, as などを伴い「そうかもしれないけど、でも…」という前置きの表現をする。
この場合は may でも might でも意味は同じだが、やはり may の文節は事実であることが多いようだ。
事実ならば、どのみち but や although など譲歩の接続詞を伴うから may は不要で動詞だけで表現すればよさそうなものだけど、may / might の節は話し手にとって前置きにすぎない。

*** 比較 ***

She is beautiful, but she is mean.
彼女は美人だけど意地悪だ。
(彼女が美人であることも意地悪であることも本題)

She may be beautiful, but she is mean.
彼女は美人かもしれないけど意地悪だ。 (おそらく主観的にも客観的にも彼女が美人なのは事実だろうが、そんなことより、彼女が意地悪であるということが本題)

She might be beautiful, but she is mean.
彼女は美人かもしれないけど意地悪だ。 (おそらく彼女を美人と思う人はいるのだろうが、そんなことより、彼女が意地悪であるということが本題)

************

I may be slow, but I always try to do things perfectly.
私はのろまかもしれないけど、何事も常に完璧を目指している。

He may be my boss, but he shouldn't have a right to interrupt my work.
確かに彼は私の上司かもしれないけど、私の仕事のジャマをする権利はないはず。

He may not be a good husband, but he is a good father.
彼は良い夫ではないかもしれないけど、良き父親だ。

Although that may sound complicated, you can find out it is easy once you try.
それは複雑に聞こえるかもしれないけど、一度やってみると簡単だってわかりますよ。

She might look young, but she is almost age 60.
彼女は若く見えるかもしれないが、もう60歳近くだよ。

He might not be very smart, but he has warm heart.
彼はあまり利口じゃないかもしれないが、暖かい心を持っている。

Although their offer might be appreciated, the job is not what I want to do.
彼らのオファーはありがたいことかもしれないが、その仕事は私がしたいことではない。

"I was just teasing you."
"Be that as it may, you can't say such harmful words to people."
「からかっただけだよ。」
そうであっても、そんな傷つけるような言葉を人に言っちゃいけないよ。」

"He is very generous and always treats people to a meal."
"That's as it may be, but we should express our gratitude to him for his generosity yesterday."
「彼は気前が良くていつも人にごちそうするんだよ。」
それはそうかもしれないけど、でも昨日ごちそうしてもらったお礼をした方がいいよ」

※ Be that as it may や That's as it may be, but はイディオム

Strange as it may seem, I felt I had been there before.
奇妙に思えるかもしれないが、以前そこに行ったことがあると感じた。

Surprising as it might seem, a bear rescued a human baby.
驚くことのように思うかもしれないが、熊が人間の赤ちゃんを助けた。

Try as I might, I couldn’t work out the answer.
どんなに努力しても、その答えは見つけることができなかった。

時制を合わせるための might

「主節と従属節が同じ時間に起きたことは、従属節の時制を主節に合わせる」という文法ルールがある。
そういう理由から、主節と従属節の時制を合わせるために might が may の過去形として役割を担うが、意味は may と同じである。

She told me (that) she might bring her kids.
彼女は私に子供たちを連れて来るかもしれないことを告げた。  
= She told me, "I may bring my kids."
 彼女は私に「子供たちを連れて来るかもしれない」と言った

When I asked my boss if I might take ten days off, he said (that) I might not.
10日間の休みを取っていいか上司に尋ねたダメだと言われた。  
= When I asked my boss, "May I take ten days off?", he said, "No, you may not."
 上司に「10日間の休みを取っていいですか」と尋ねたとき、上司は「だめだ」と言った。

might have done (もしかしたら) 〜したかも、〜してしまったかも

might have done の意味は2通りあって、そのひとつは may have done の不確実バージョン。
過去の事についての不確実な推量による可能性で
「(あくまでも推測だけど)もしかしたら〜したかもしれない/〜してしまったかもしれない」

という意味になる。
否定は might not have done で「〜しなかったかもしれない/まだしてないかもしれない」となる。

I might have seen a ghost.
幽霊を見たかもしれない

She is really late. She might have lost her way.
彼女、本当に遅いね。道に迷ったのかもしれない

I might have left my umbrella at the convenience store.
コンビニに傘を忘れてきたかもしれない

We might have missed the bus.
私たち、そのバスに乗り損ねたのかもしれないよ。

He might already have known about our marriage.
彼は私たちの結婚のことをすでに知っているのかもしれない
(直訳:すでに知ってしまったかもしれない)

The items might have been shipped out.
商品は発送されてしまったかもしれない

I might not have changed my kitties' water this morning.
今朝、猫達の水を替えなかったかもしれない

She quit her job. She might not have been happy with her salary.
彼女は仕事を辞めたよ。給料に満足していなかったのかもしれない

He might not have proposed to her yet.
彼は彼女にまだプロポーズしていないのかもしれない

I thought (that) she might have been upset.
彼女は怒ったのかもしれないと思った。

I was afraid (that) I might have bothered them.
私は彼らに迷惑をかけたのではないかと心配になった。

※これは that節 (that 以降の文章) 自体が過去のことだから might have done になっている。(主節に時制を合わせているわけではない)
だから、これの主節が I think や I am afraid でも that節 (that 以降の文章)が過去のことであれば might have done となる。

I think (that) she might have been upset.
彼女は怒ったのかもしれないと思う。

I am afraid (that) I might have bothered them.
私は彼らに迷惑をかけたのではないかと心配している。

※ちなみに、that 節 (that 以降の文章)が現在または未来の場合

I think (that) she may/might be upset.
彼女は怒っているのかもしれないと思う。

I am afraid (that) I may/might be bothering them.
彼らに迷惑をかけるかもしれないと心配している。

I might have done if I had done もし〜だったら…したかもしれない

もうひとつの might have done は、過去の可能性を推測する仮説。
仮説なので実際には起きなかった出来事
である。
和訳例は「したかもしれないのに」「したかもしれなかった」「しかねなかった」など。
否定は might not have done if I had doneで「もし〜だったら、しなかったかもしれない」。
主にif 節を伴うが、伴わない場合もある。それは context (文脈や会話の流れ)で察することができるからである。

My dog might have died if I had taken him to the vet the next day.
もし、翌日に病院に連れて行ったら、私の犬は死んでいたかもしれない
(実際には、犬を連れて行ったのは翌日ではないし、犬も助かった)

If she had been there, she might have complained to the owner.
もし彼女がそこにいたら、彼女はオーナーに文句を言ったかもしれない
(実際には、彼女はそこにいなかったし、文句も言っていない)

With a few more minutes, I might have been able to complete the test.
あと数分あったら、テストを全部解けたかもしれないのに。
(実際には、テストを全部解く前に時間が来てしまった)

They were lucky to cancel the tour. They might have been seriously injured or killed by the accident.
彼らは旅行をキャンセルしてよかったよ。その事故で大怪我したか死んでいたかもしれないよ。
(実際には、旅行をキャンセルしたので、事故に合わずに済んだ。)

If she hadn't been too nervous, she might have won the competition.
緊張しすぎなかったら、彼女はコンテストで優勝していたかもしれないのに。
(実際には、彼女は緊張しすぎて、それが原因かはわからないが優勝できなかった。)

We might have enjoyed the cherry blossoms if it hadn't rained last weekend.
先週末に雨が降らなかったら、私たちは花見を楽しんだかもしれない
(実際には、雨が降って花見をしなかった)

He might not have left the company if his salary had been raised every year.
給料が毎年上がっていたなら、彼は会社を退職しなかったかもしれない
(実際には給料は毎年上がらず、それが原因かはわからないが彼は会社を退職した)

If he hadn't traveled in Europe, he might not have met his wife.
もしヨーロッパを旅行しなかったならば、彼は奥さんと出会っていなかったかもしれない
(実際には、彼はヨーロッパを旅行して、奥さんと出会った)

might have done まるで〜のようだった

might have done の過去の仮説を比喩的に「実際にはそうではなかったのだが、そうであったのかもしれないと思うほどに〜だった」という表現をすることがある。
否定は might not have done で「実際にはそうだったのだが、そうではなかったのかもしれないと思うほどに〜だった」となる。

On the first day our cat came to us, she had already known where her toilet was. She might have been here before.
私たちの猫が初めて我が家に来た日、彼女はすでにトイレの場所を知っていた。
まるで以前ここにいたかのように
(実際には、猫は我が家に来たことはないが、まるで来た事があるかのようだった)

I hadn't seen him for over 20 years, but he hadn't changed at all.
He might never have aged.
彼とは20年以上も会っていなかったが全く変わっていなかった。
彼はまるで歳を取らなかったかのようだ
(実際には、彼は歳を取っているのだが、まるで歳を取っていないかのようだった)

might have done 〜してくれてもよかったのに

might have done は過去において実際に起きなかったことを主に表現するが、その実際に起きなかったことに対する話し手の不満気な気持ちも表現する。
この意味では should have done や could have done でも表現できる。should have done だとやや強めの言い方だがむしろ結構一般的で、might have done は少し遠慮がちな表現となる。

I might have known she would be late.
彼女が遅くなるってわかっていたならよかったんだけど

You might have called me before you came.
来る前に電話してくれたらよかったのに

She might at least have said thank you.
彼女は少なくともありがとうくらい言ってくれてもよかったのに

I might have known やっぱりそんなことだろうね

直訳すると「知っていたかも」となる。それを知っても別に驚くようなことでもなく
「ああ、起こりかねないな」と思う状況で使うイディオムである。主に皮肉のように使うことが多い。日本での教示をあまり見かけないが英語圏ではよく使われるフレーズ。

I might have known it was you.
(やっぱり)あなたらしいよね

I might have known it would be very expensive.
すごく高価だろうとは思ったけどね。(やっぱりそうか)

"She says she will be late." "I might have known."
「彼女が遅れるって言ってる」「だろうね(やっぱりね)

I might have known (that) she would still be in bed at noon.
彼女なら昼まで寝ているだろうとは思ったけどね。(やっぱりそうか)

I might have known (that) he would drink up a 24 pack of beer a day.
彼なら24缶入りのビールを1日で飲んでしまうだろうとは思ったけどね。(やっぱりそうか)

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